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運転を卒業 運転免許証の返納の仕方

高齢ドライバーによる交通事故が後を絶ちません。心身の衰えがみられたら、これまでの人生を暗転させないためにも免許返納を真剣に考える必要があります。

年と共に視野が狭まり反射スピードや認知機能が落ちてくることは誰にも起こりえることです。平成26年から5年間に愛媛県で起きた交通事故の死者数は合計367人、そのうち207人が高齢者で実に約56%。また全交通事故件数のうち高齢者が関与した事故は、この5年間全体の36%前後で推移し、中でも高齢ドライバーの事故は約8割となっています。

運転に不安を感じる方、または、感じ始めた方のために運転免許証の自主返納の方法をご紹介します。

※自主返納とは、有効な運転免許証を自ら返納することです。

運転免許を自主返納する方法

運転免許を自主返納するには、ここで手続きをします。

運転免許センター(松山市勝岡町1163-7、平日9時30分~11時、14時~16時、日曜10時〜11時受付、即日交付)、あるいは住所地を管轄する警察署(平日8時30分~16時30分受付、後日交付)に本人が運転免許証と認印を持参し手続きする。
➡「申請による運転免許の取り消し通知書」と「せん孔した旧運転免許証」(免許証の4隅に穴を開けたもの)を受領

運転経歴証明書が必要な場合

交付手数料(1100円)と申請用写真1枚を持参し、交付手続きをする。
➡「運転経歴証明書」を受領

※この証明書は、多くの公的機関等で公的な身分証明書として生涯使える。

自主返納の対策とメリット

返納を嫌がる場合は?

「自分はまだ大丈夫」、「運転そのものが好き」、「自家用車がないと生活の移動手段がない」などが、返納しない主な理由です。

さらに、無事故無違反の場合、返納を迫ることは難しいのが現実。「そろそろ危ないな」という自覚がある方はいいのですが、認知機能が衰えてきた場合にはその自覚もありません。家族などまわりの方が根気よく説得するのが一番ですが、無理な場合は、第三者からの説得のほか、家族そろって各署または運転免許センターに設置されている運転免許相談窓口へ相談することも考えてみましょう。

下記でも相談にのってもらえます。

  • 運転免許センターの免許相談室 TEL:089-978-4141
  • お住まいのエリアの地域包括支援センター
  • 最寄りの警察署交通課

返納したらいいことがいっぱい!

自主返納によって入手した「申請による運転免許の取り消し通知書」、「せん孔した旧運転免許証」、「運転経歴証明書」のいずれかを提示することにより得られる特典があります。それが「運転免許自主返納支援制度」。平成30年12月末現在、全県下370事業所・自治体がこの制度に協力しています。

具体的には路線バス運賃割引、タクシー料金割引 各種商品等の購入割引や飲食料金の割引、銀行預金の金利上乗せなど、さまざまな支援活動が実施されています。

その詳細などを掲載した「運転免許自主返納支援ガイドブック」は、“三浦保愛基金”により3万冊が作成され、警察署、運転免許センター、交番、駐在所のほか、高齢者が多く集まる場所など各所へ配置されています。

また、愛媛県警のホームページからもご覧になれます。