揺れの後は火災にチェック
揺れが収まった後は火災に注意を。調理中や冬場の暖房中は、火災が起こりやすいケースです。燃え広がる前に自ら火を消し止める初期消火が大切です。普段から次のような対策や予防を意識しておきましょう。
備えてますか? 使えますか? 消火器
消火器は、炎が天井(または自分の身長以上)まで届いていない場合に有効。使い方をマスターしておきましょう。
- レバーの上の安全栓を引き抜く。
- ホースを外して火元に向ける。
- レバーを強く握ると消火薬剤が放射される。
★一般的な消火器の放射は15秒程度。狙いをさだめて放射しないと、火に届かないまま薬剤がなくなることも。放射時間や距離は本体に表示してあるので日頃から確認を。
消火器がない! こんなピンチの時は…
- 鍋の油から出火した時!
水をかけるのは厳禁。ふたがあればかぶせる。ない場合はシーツや毛布を水で濡らし、鍋の上にそっと被せ、油の温度が下がるまでそのままに。ガス・元栓はすぐに消す。
- ストーブから出火した時!
濡らした毛布などを被せ、空気を遮断して火を抑え、その上から水をかける。
- 電気暖房器から出火!
コンセントを抜くか、ブレーカーを落としてから消火にあたる。感電防止のため、通電したまま水をかけるのはダメ。
避難する時にこれだけは!
- ガスの元栓を閉める。
- 電気のブレーカーを切る。
ブレーカーを落とさず避難すると、電気が復旧したときに電気製品が作動し“通電火災”になる危険がある。
普段から備えておきたいチェックポイント
- 家庭用プロパンガスボンベは転倒防止策をする。
- ガスコンロ、暖房器具の近くに燃えやすいものを置かない。
- 暖房器具は転倒防止策(揺れたら自動消火する機能付きなど)をする。
- 台所には消火器を置く。
- ガスの元栓、電気のブレーカーの位置を家族が把握する。
- カーテンやじゅうたん、寝具など、防火加工のあるものを選ぶ。