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介護保険利用のための手続きの流れ

介護サービスの利用料って?

介護保険サービスを利用すると、介護サービス費用の1割(一定以上の所得者は3割)を利用者が負担します。介護保険施設を利用した場合は、ほかに居住費や食費、日常生活費の負担も必要です。
ここでは介護費用の目安を、例を挙げて紹介します。

要介護1(在宅)の例

80歳 女性 ※1割負担。

生活・身体状況
長男夫婦(仕事あり)と同居。中等度の認知症あり。日常の動作はできるが、一人での留守番は困難。入浴は、通所介護で週3回利用している。

介護サービスの利用状況
月~金曜まで、通所介護を利用。

月額費用の目安と実費負担分
介護1の介護サービス利用限度額(166920円)の範囲内。1割負担で、1万4000円程度。昼食代は実費。 

要介護2(在宅)の例

72歳 男性 ※1割負担

生活・身体状況
一人暮らし。糖尿病性神経障害と腎障害がある。週3回は透析に通っている。日常の動作はなんとか行えるものの、洗濯以外の家事は困難である。

介護サービスの利用状況
毎日の訪問介護で調理、買い物、掃除(毎日の中で時間はやりくり)の支援を受けるほか、楽しみのために通所介護を週1回利用している。

月額費用の目安と実費負担分
ほぼ、要介護2の介護サービス利用限度額196160円)一杯となり、利用料金のうち1割を負担する。このほか通所介護の昼食代は実費。※透析は病院の送迎を利用。

要介護3(在宅)の例

68歳 男性 ※1割負担

生活・身体状況
妻と二人暮らし。脳出血による後遺症で左側に麻痺あり。室内は杖を使用して何とか歩ける。着替え、排せつ、入浴に介助が必要。家事と介護は妻が担っている。

介護サービスの利用状況
介護用ベッド、車椅子(外出用)をレンタル。通所リハビリを週3回(リハビリ・入浴で月に13回)、訪問看護を週1回(病状管理や運動などを受け月4回、緊急管理費を含む)、月に1回2泊3日のショートステイを利用している。

月額費用の目安と実費負担分
要介護3の介護サービス利用限度額269310円)ほぼ一杯となる状況で、負担額は利用料金のうち1割となる。負担分の内訳は、通所リハビリが16000円程度、訪問看護が4000円程度、ショートステイが4000円程度、これに福祉用具のレンタル料金の1割負担分がプラスされている。
また、通所リハビリの昼食代、ショートステイの食費と滞在費(課税状況や預貯金額によって市からの給付があり、支払い金額は人により変わる)が必要となる。この方の場合、ショートステイの食費等は満額自払いで、介護給付と合わせ月に介護にかかる費用は4万4000円前後である。

要介護4(施設入所)の例

施設で利用した介護サービスの費用はすべて介護給付の対象となる。入所された施設の種類により介護費用は異なる。また施設種類が同じでも、職員体制や施設形態により介護費は変動する。
介護費の目安は、基本料金(1割負担、1日の目安)として、
特別養護老人ホーム(789円〜1012円)
老人保健施設(872円〜1212円)
グループホーム(869円〜882円)
介護付き有料老人ホーム(768円)
である。
なお、特別養護老人ホームと老人保健施設は、食費・滞在費などの面で軽減対策がある。
そのほかグループホームや介護付き有料老人ホームは、施設が設定している部屋代、食費が必要。一時入居金が必要なところもある。

要介護5(在宅)の例

80歳 男性 ※1割負担

生活・身体状況
妻と二人暮らし。20年前の脳出血以降、徐々に介護度が上がり現在は要介護5。妻が介護と家事全般を担っていたが、3年前からリウマチを患い介護度は要支援2に。娘ができる協力はしてもらえるが、全員嫁いでおり、同居は無理。

介護サービスの利用状況(本人)
通所介護を週3回、通所の送り出し迎え入れの支援にヘルパーを週6回依頼、車いす、リフト(ベッド ⇄ 車いす・ポータブルトイレに使用)をレンタル。

介護サービスの利用状況(妻)
2回の訪問介護。

月額費用の目安と実費負担分
夫婦の実費負担分の合計は2万5000円程度(1割負担)。このうち妻の負担分は2300円程度(1割負担)。
夫の通所介護での昼食代は実費。