愛媛県在宅介護研修センターってどんなところ?
突然家族に介護が必要になったら、何をしたらいいのか?
家族の、そして自分のもしもに備えて、
介護の役割や考え方について、事前に学べる場所があります。
それが、松山市末町にある愛媛県在宅介護研修センター(通称:愛ケア)です。
かつて奥道後の引き湯のある保養所だったこの場所に、
愛媛県在宅介護研修センターができたのは平成16年のこと。
窓の外には、桜をはじめ四季の彩りが感じられる風景が広がっています。
ここは、研修する場だけでなく、「デイサービス愛と心えひめ」としても機能しています。
研修後に、ボランティアの一員として「愛と心えひめ」に参加している方もいます。
愛ケアで行っている研修は?
の4つの研修があります。県内在住の方であればどなたでも参加できる研修です。
※一部、介護事業所で働く看護職対象の限定研修もあります。
「主催研修」とは
愛ケアが主催し、センターや県内各地の会場を借りて実施します。介護基礎講座、介護予防講座、認知症講座、ターミナルケア講座のほか、入浴セミナーなどの体験講座もあります。※1カ月に7〜9講座を用意、ラインアップはHPやチラシなどで随時お知らせしています。受付締切があります。
令和2年11月からは、多くの方々にいつでも好きな時間に見てもらおうと動画配信研修がスタートしました。研修動画はパソコン、スマートフォンなどでみることができます。
※HPから申し込み。受付締切後、視聴用のIDとパスワードがメールで送られます。配信期間なら、いつでも視聴できます。
主催研修の詳細はこちらから
「出前講座」とは
県内各地の社会福祉協議会や地域包括センター、公民館、学校、老人クラブ、研修会などの要望に応え、現地に講師が派遣されます。
講師料・交通費は、研修センターが負担します。
※令和元年度は188講座行われ、8213人が参加しました。
出前講座の詳細はこちらから
「見学研修」とは
団体や個人が申し込みをして、センター内の施設や設備などを見学する研修です。在宅介護を続けるための家屋改修の説明や実技が体験できます。
見学研修の詳細はこちらから
「研修宿泊」とは
A)研修宿泊…主催研修を受ける際に宿泊が必要な場合に利用できます。
主に3階の宿泊室を利用します。
B)ふれあい研修…要介護本人と家族が、介護体験を行う宿泊に利用できます。4階の第二研修室を利用します。※ともに1人1泊2000円(税込)で利用できますが、予約が必要です。食事は付いていません。
研修宿泊の詳細はこちらから
実技を通して介護のヒントが見つかる施設設備
★車椅子用階段
「車椅子ならスロープ」と思いがちですが、スロープはある程度の距離(長さ)が必要となるため、限られたスペースにつくると急傾斜になる場合も。車椅子用階段は、スロープよりも省スペースで設置でき、「車椅子は1段だけの段差には強い」という特性を生かした便利な設備です。
ここでは、車椅子の試乗、介護の体験ができます。
★トイレ
人は前かがみにならないと立ち上がることができません。トイレから立ち上がる際に、自然に前かがみの姿勢になるよう、手すりを前方に設置するのがベストです。
ここでは、車椅子からのトイレ移乗と立ち上がりの体験ができます。
★1階の浴室
奥道後の引き湯を用いた浴室が大小1つずつあり、腰を掛けることができる台の高さを浴槽の縁と揃えるなどの工夫をしています。
入浴セミナーの際には、ここで入浴介助の実技指導を行うと共に、要介護状態になっても普通のお風呂に入浴することの意味を伝えています。
介護が必要な方を対象に宿泊もOK
★4階の第二研修室
介護用ベッドの実技講座にも使われてる4階の第二研修室ですが、すでに家で車椅子を使って生活している方、介護用ベッドを使っている方の宿泊(ふれあい研修)にも使えます。家族も同じ部屋で休むことができます。利用には予約が必要です。
金田由美子センター長のコメント
介護を人ごとと思わず、自分のこととして、関心の目を向けていただけたらと思います。愛ケアでは、主催研修などを随時開催していますので、興味のある講座をチェックして、介護のコツを学んでください。
また、介護に関するよろず相談も受け付けていますので、気軽にご連絡ください。
問い合わせ
愛媛県在宅介護研修センター
松山市末町甲9-1
TEL:089-914-0721
FAX:089-914-0732
メール:aitokokoro.e@sgr.e-catv.ne.jp
https://ehime-zaitakukaigo.com