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若年性認知症について

若年性認知症とは

高齢でなくても起こる認知症

認知症は、いろいろな原因で脳の神経が減少し、覚えられなくなったり、思考力や判断力が低下したり、時間や場所、人がわからなくなったりするために、生活に支障が出てくる病気です。高齢者の病気だと思われがちですが、若い人にも発症します。65歳未満で発症する認知症を「若年性認知症」といいます。

若年性認知症を引き起こす病気

若年性認知症は、脳血管性認知症によるものが最も多く、アルツハイマー病、頭部外傷後遺症と続きます。脳や身体の疾患により記憶や判断力、思考力の低下が起こるため、日常生活や社会生活に、支障が出てきます。

若年性認知症が抱える問題

若年性認知症は、本人や配偶者が現役世代であり、本人だけでなく家族にも心理的・経済的・身体的な影響が大きく、今後の人生設計が変わってしまう場合があります。

問題の一例
■ 休職や失業による経済困窮
配偶者や子どもの精神的、心理的な負担や不安が大きい
変化に気づいても、受診が遅れる(疲れや他の疾患によるものと自己判断してしまう)
社会的な認識が低いため疾患への理解が得られにくい。
本人や家族が病気を受け入れられない。
身近に専門医・専門機関や利用できる福祉・支援サービスが少ない

若年性認知症の症状の例

次のようなことがあれば若年性認知症の始まりかもしれません。

  • 同じことを何度も聞いていませんか?
  • 伝言したことがうまく伝わらないと感じることはありませんか?
  • 電車やバスで乗り降りする駅がわからないと感じることはありませんか?
  • よく知っている道で迷うことはありませんか?
  • 通帳、印鑑、財布などをよくなくし、家族が盗ったと思うことはありませんか?
  • いつも同じ服を着て替えたくないと思うことはありませんか?
  • 家電製品の使い方がわからなくなっていませんか?
  • テレビや新聞を見なくなった。あるいは、関心がなくなったと感じませんか?
  • お風呂に入りたくないと思うことはありませんか?
  • 好きだった趣味の活動をしなくなっていませんか?
  • 鍋を焦がす、ガスの火を消し忘れる、水道の水を出しっ放しにするということはありませんか?
  • 外出したくないなと思うことはありませんか?

認知症介護研究・研修センター大府センター「若年性認知症支援ガイドブック」より