虐待のサインに気づくために
早期発見・早期対応を心がけましょう
高齢者虐待は、深刻化する前に高齢者や養護者・家族を支援することが重要です。
養介護施設・事業所では、不適切なケアの改善・介護の質を高める取組や苦情対応の仕組みをわかりやすく掲示するなど、予防的な取組が必要です。
高齢者虐待のサイン
【高齢者からのサイン】
- 身体に小さなキズが頻繁にみられる。
- 急におびえたり、おそろしがったりする。
- 「怖いから家にいたくない」等の訴えがある。
- キズやあざの説明のつじつまが合わない。
- 居住部屋、住居が極めて非衛生的になっている。
- 寝具や衣服が汚れたままの場合が多くなる。
- 不規則な睡眠(悪夢、眠ることへの恐怖、過度の睡眠等)を訴える。
- おびえる、わめく、泣く、叫ぶなどの症状がみられる。
- 無力感、あきらめ、投げやりな様子になる。
- 肛門や性器の痛み、かゆみを訴える。
- 主治医や保健、福祉の担当者に話すことや援助を受けることをためらう。
- 収入や財産があるのに、お金がないと訴える。
- 経済的に困っていないのに、利用負担のあるサービスを利用したがらない。
- お金があるのにサービスの利用料や生活費の支払いができない。
【養護者(介護者)の態度にみられるサイン】
- 高齢者の世話や介護に対する拒否的な発言がしばしばみられる。
- 他人の助言を聞き入れず、不適切な介護方法へのこだわりがみられる。
- 高齢者の健康や疾患に関心がなく、医師への受診や入院の勧めを拒否する。
- 高齢者に対して過度に乱暴な口のきき方をする。
- 経済的に余裕があるように見えるのに、高齢者に対してお金をかけようとしない。
【地域からのサイン】
- 自宅から高齢者や介護者・家族の怒鳴り声や悲鳴、うめき声、物が投げられる音がする。
- 郵便受けや玄関先等が、1週間前の手紙や新聞でいっぱいになっていたり、電気メーターが回っていない。
- 家族と同居している高齢者が、コンビニやスーパー等で、一人分のお弁当等を頻繁に買っている。